市報むさしの　No.2263　令和7年（2025年）1月1日号　2・3面　

------------

令和７年　新春座談会

“武蔵野市らしい”災害に強い
まちづくりに向けて

NPO法人ママプラグ アクティブ防災事業代表　冨川 万美（とみかわ まみ）
武蔵野市長　小美濃 安弘（おみの やすひろ）
武蔵野市民防災協会 防災推進員 支部連絡協議会 会長　齋藤 智子（さいとう ともこ）
防災安全部防災課地域防災担当係長　福永 隆行（ふくなが たかゆき）


市長　皆さま、あけましておめでとうございます。令和5年の12月25日に市長に就任し、年が明けた令和6年の元日に能登半島地震が発生しました。大変驚くとともに、選挙の際の公約である「14万市民の命を守る」を改めて痛感して身の引き締まる思いでした。今年の新春座談会は「災害に強いまちづくり」をテーマに、防災に関してさまざまな活動をされている方々にお集まりいただき、それぞれの観点からお話をお伺いできればと思います。まずは自己紹介をお願いいたします。

福永　私は東京消防庁に勤務していて、今は武蔵野市防災安全部防災課に派遣されています。日頃は市主催の水防・防災フェスタや総合防災訓練などの企画・立案をはじめ、自主防災組織による地域主催の訓練や行事、出前講座などに携わっています。こうした訓練やイベントを通じて、市民や市の職員、消防署と消防団、関係機関などと連携しながら地域の防災力を高める活動をしているところです。

齋藤　武蔵野市民防災協会・防災推進員の齋藤です。日頃は、地域住民の防災意識の普及・啓発、防災のタウンウオッチングの実施などに携わっています。タウンウオッチングでは、まちなかのカーブミラーや街路樹、街路灯、看板、塀、消火器などの点検作業を行い、安全性の確認をしています。あとは福永さんがおっしゃった防災関連のイベントや講習会にも積極的に参加しながら、防災の技術や知識の向上に努めています。また、発災時には、避難支援コーディネーターとして避難所でのチーム組みや公園の災害用トイレの設置と指導なども行います。

冨川　NPO法人ママプラグ　アクティブ防災事業代表の冨川です。私は東日本大震災をきっかけに子どもや女性目線の防災に関する活動を始めました。子育てをしていると、日々忙しい中で災害というネガティブ（消極的）なことに対してはなかなか行動しにくいのですが、防災は絶対に必要だと実感したので、ネガティブなものをあえてアクティブ（積極的）に捉えようと「アクティブ防災」というプロジェクトを立ち上げました。今は全国各地でのセミナーをはじめ、自治体や教育機関、企業などとも協働し、さまざまな防災の啓発活動に携わっています。

その時どうする？日頃の備えから
災害時に取るべき行動とは

市長　では、ここからは防災についての「日頃の備え」についてお聞きしたいと思います。市では、日頃の備えとして「家具転倒防止金具等購入費補助事業」を行っていて、令和6年10月末時点で約440件の申請がありました。まずは各家庭で発災時のリスクをできるだけ減らすことが自分たちの命を守ることにつながります。

福永　令和４年５月に出された東京都発災の首都直下地震における武蔵野市の被害想定では、最大で死者が60人、家屋の消失棟数は1600棟以上と想定されています。被害を少しでも軽減させるためには、家具転倒防止器具の設置なども含めて日頃の備えが大切です。
　発災時は、物が倒れたり落ちたりしてこない場所でご自分の身を守る行動をしていただき、揺れが収まった後は、落ち着いて火の元の確認をして火災が発生しないようにし、玄関ドアを開けて出口を確保するなどの行動をとってください。

冨川　そうした行動の仕方は大人だけでなく子どもたちも知っておく必要がありますよね。私の子どもが通う市内の小学校では、防災についての授業もありますよ。

福永　私も講師として小学校で授業をする機会がありますが、防災の英才教育というか、子どもの頃から防災について学び、訓練をしておくのはとても大切なことだと思いますね。

齋藤　日頃の備えについて、よく「３日分の備えをしておきましょう」といわれていますが、できれば７日分は備えていただきたいですね。高齢者や妊婦の方であればそれ以上に必要になると思います。発災後、自分の家が大丈夫であれば在宅避難をすることでプライバシーも保てますし、家を空けないので防犯上も安心です。

冨川　事前の備えが大切だと分かってはいても、忙しいから、面倒だからと後回しにしてしまう人が多いのも現実ですよね。家具転倒防止器具の設置もそうですが、「家中じゃなくてもいいから家族が安全に過ごせる場所を一部屋でも確保しようよ」というように、いかにハードルを下げて伝えるかが大事ではないでしょうか。備蓄にしても、家族で旅行やキャンプに行くような感覚で防災グッズやキャンプ用品をバッグに入れておいて、このまま旅行にも行けるし在宅避難にも使えるというような発想の転換が必要かもしれません。

福永　避難所の環境は以前より良くなっていますが、それはあくまでも発災から１週間後くらいのことで、発災後３日間くらいはぎゅうぎゅう詰めの状態になることも多いのが現状です。食料や携帯トイレなどを日頃から備えておき、最低３日間だけでも在宅避難をしてもらって、その後、食料がなくなれば避難所に取りに行ってもらうというだけでもずいぶんストレスが減ると思います。

市長　東京都医師会会長の尾﨑治夫先生には「市長、避難所は今のままじゃ駄目ですよ」と言われました。避難所の快適性を向上させないと二次災害につながる恐れがあるというご忠告です。避難所一つとってもさまざまな課題があるので、これらも早急に対応していく考えです。

地域のコミュニティを生かして
まちの防災力をアップ

市長　災害に強いまちにするためには、地域のコミュニティも欠かせません。日頃からご近所付き合いをしていれば、災害時にも声を掛け合うことができます。近年、市として多文化共生にも力を入れていますが、外国籍の方が知らない土地で被災をされるのは大変心細いと思いますので、そういう方も含めてコミュニティをつくっていけるといいですね。
　もちろん外国籍の方に限らず、日頃のご近所付き合いの中で、「あそこには障害を持っている方が住んでいる」「あそこには高齢の方がいる」ということが分かっていると、そのコミュニティの中で安全確認や助け合いができるので、パニックにならずに済むのではないかと思います。

冨川　私はマンション住まいなのですが、隣にどなたかが引っ越して来られても特に交流がないんですよね。セキュリティの観点からあいさつすらあまり好まない方が増えているという話も聞きます。ただ、まちの防災の観点からすれば、自転車置き場で会った時やごみ出しで顔を合わせた時などにあいさつして顔見知りになっておくだけでも防災力は格段に上がると思います。顔見知りが増えると、見知らぬ人がいればすぐに分かるので、防災だけでなく防犯にも役立ちますよね。

齋藤　新しく市内に移って来られた方でも、お子さんがいらっしゃれば学校などを通じて地域とのつながりが生まれますが、そうでない方は地域との関わりが希薄になりがちです。例えば地域のコミセンで何か習い事をしてみるのも良いかもしれないですね。災害に限らず、何かあったときに情報の共有や助け合いができますから。

日常生活から災害に強くなる
「武蔵野市らしい防災」とは

冨川　災害に強いまちは、一人ひとりの立ち直りが早いまちのことを指すのではないでしょうか。そのためには個々の自助の部分を日常の中でいかに強化できるかが大切だと思います。
　私がお勧めしているのは、「自分たちのオーダーメードの防災セットをつくろう」というものです。例えば我が家の非常食をみんなで考えるときに、「子どもが毎日欠かさず口にするものは何？」ということから考えてみるんです。我が家の場合は牛乳の消費量がすごく多くて冷蔵庫に常に４パック入っている状態なのですが、「災害時には買えなくなるかもしれないし、停電で冷蔵庫が使えなくなるかも。でも豆乳だったら常温でも大丈夫だよ」というように、我が家になくてはならないものをみんなで考えてみようよ、と。
　楽しみながら我が家のマストアイテムを考えていくことが防災を「自分事」にする第一歩かなと思うので、ぜひお正月でご家族が集まっている時に試していただければと思います。

市長　楽しみながら、結果的に防災にもつながるというアイデアはいいですね。

冨川　日常生活が結果として災害に強くなっていれば、ことさら防災を意識しなくてもいいのかもしれないですね。

齋藤　私は昨年、熊本県で開催された「ぼうさいこくたい2024」に行き、ほかの地域がどのような防災の取り組みをされているのか勉強してきました。まねできるアイデアはどんどん取り入れながら「武蔵野市らしい防災」に協力できればと考えています。

市長　それは頼もしいですね。ぜひ武蔵野市らしい防災の在り方を考えていきましょう。

福永　消防士の仕事は「準備が9割」といわれるのですが、日々訓練などの準備を積み重ねて、その結果、我々の出番がなければ「何事もなくて良かったね」となります。市民の皆さんにも備えだけはしていただいて、それが無駄になったとしても結果的に良かったと言えるようにしていただければと思います。

市長　武蔵野台地の上にある武蔵野市は地盤が強固で地震に強く、関東大震災の時にも被害が少なかったことから都心からの移住者が増えたほどでした。しかし、だからといって安心していいわけではありません。14万市民の皆さまが全員無事であるよう、まずは発災時にご自分の身を守っていただき、その後は市が正しい情報の発信や避難所の開設などの対策を進めていきます。今日お聞きしたことも取り入れさせていただきながら、これからも災害に強いまちづくりを進めていきたいと思います。本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。