難聴について
ヘッドホン(イヤホン)難聴について
ヘッドホンやイヤホンで大きな音を長時間連続して聞き続けることによって、聞こえにくくなったり、耳鳴りや、耳が詰まった感じがすることをヘッドホン難聴あるいはイヤホン難聴といいます。ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)はじわじわと進行し、いったん聴力が失われるとその回復は難しく、残念ながら治療薬はまだありません。そのため、何よりも予防が大切です。
厚生労働省「あなたにもヘッドホン難聴のリスクあり!」より
ヘッドホン難聴の原因
耳から入った音は、内耳の蝸牛(かぎゅう)という器官にある「有毛細胞」という細胞で振動から電気信号に変換され、脳に伝わることで聞こえるようになります。
しかし、自動車の騒音程度である85dB(デシベル)以上の音を聞く場合、音の大きさと聞いている時間に比例して、有毛細胞が傷つき、壊れてしまいます。有毛細胞が壊れると、音を感じ取りにくくなり、 難聴を引き起こします。WHOでは、80dBで1週間当たり40時間以上、98dBで1週間当たり4時間以上聞き続けると、難聴の危険があるとしています。
なお、100dB以上の大音響では急に難聴が生じることもあります。
特にヘッドホンやイヤホンは耳の中に直接音が入るため、周囲に音漏れするほどの大きな音で聞いていたり、長時間聞き続けたりすると、難聴が起こります。
ヘッドホン難聴の予防
WHOでは、ヘッドホンやイヤホンで音楽などを聞くときには、耳の健康を守るために、以下のようなことを推奨しています。
- 音量を下げたり、連続して聞かずに休憩を挟んだりする
- 大きな音を聞く時間を減らす
- 騒音下でも音量を上げずに済むように、ぴったりフィットした「ノイズキャンセリング機能」により周囲の騒音をカットできるヘッドホン・イヤホンを使用する
- 音量制限や監視機能のついたスマートフォン・ヘッドホンなどを使うか、音量を確認できるアプリなどを使用し、平均80dB未満に抑える
厚生労働省「健康日本21アクション支援システムwebサイト」より
聞こえのチェック
チェック数はいくつありますか?
- 話し声がはっきりと聞き取れず、聞き間違えたり聞き返したりすることがある
- 相手の言ったことを推測で判断することがある
- 話し声が大きいと言われる
- 家族からテレビやラジオの音量が大きいと指摘される
- 集会や会議など数人での会話が上手く聞き取れない
- 後ろから呼びかけられると気づかないことがある
- 車の接近に全く気付かないことがある
- 電子レンジの音やドアのチャイムの音が聞こえにくい
- 時計のアラームなど、高い音が聞き取りにくいと感じる
- 音の方向感がわかりにくくなる
- 耳が詰まったような感覚が抜けない
- 「ワーン」「キーン」などの音が耳で鳴っている状態が1日以上続く
- 音が割れたようにカシャカシャ聞こえる
ひとつでも当てはまる場合は、一度受診してみた方が良いかもしれません。
耳鼻咽喉科医師(補聴器相談医)の診察を受けることが大切です。
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